事業計画書のつくりかた② ニーズの把握

 起業をしようと考えている方、もう既に事業を行なっている経営者の方。
 銀行に相談したり、国や自治体の補助金に挑戦したり。その際に必ず必要になってくるのが「事業計画書」。

 「事業計画書」は、今お店や会社がどんな課題を抱えていて、その解決のためにはどのくらいの資金が必要で、どんな活動が必要で、どのようなスケジュールでそれらを行なっていくか、社内だけではなく周りの協力者にもわかりやすく伝えるツールです。そこで今回は、ニーズの把握についてお伝えします。

 お客さまのニーズはお店にとって大事な大事な資産となります。なぜなら、お店はお客さまに求められるものを提供して初めて存在意義があるからです。どれだけいいものを作ってもそれを求めるお客さまが1人もいなければ商売にはなりません…。

 なのでまずは「誰に」来てほしいか、売りたいかを考えることから始めましょう。そしてその「誰」は何を求めているのかを考えていきましょう。

 これから創業をされる方は「どんなお客さま」に来て欲しいかをイメージします。もしくはこれまで勤めていたお客さまの中からピックアップしてもいいと思います。既に事業をされている方は、常連のお客さまのことを思い出してみてください。

 そのお客さんはどんな方ですか?

 お住まい、年齢、性別、職業、趣味、志向・・・さまざまな特徴をお持ちだと思います。1人の人について細かく設定し、その方が「最高!」と思う商品・サービスを提供する、これがペルソナマーケティングという考え方です。マンガの主人公を考えるようなものですね。試しに1人の主人公を描いてみると、何かヒントが得られるかもしれません。

 

 なかなかここまで絞るのは難しいという方は、形容詞をつけてみるといいかもしれません。例えば「子育てに忙しい、30代女性」や「運動不足になりがちな、40代男性」という感じで。地域や年代、性別でターゲットを設定することはよくありますが、さらに絞っていくには「〇〇な」を付け足してあげることで比較的簡単にできると思います。

どんなお客さまなのか、ターゲットが決まれば、その方がどんなことでお困りで、どんな解決方法を提示してあげるとお店に来ていただけるか、色んなパターンを想定してみましょう。その解決方法がお店の「ウリ」「強み」になる部分です。既に事業をされていて常連さんがいらっしゃる方は、常連さんに直接聞いてみるといいでしょう。「お客さまの声」はお店の「宝物」です。

【まとめ】
⭐︎お客さまは「誰」なのかについて考える
⭐︎1人についてとことん考える
⭐︎お客さまの声はお店の宝物

【次回】事業計画書のつくりかた③外部環境を知る